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相続登記の報酬は見当がつかない・当職が相続登記業務を始めたきっかけ

更新日:2018年06月07日

私が相続登記業務を始めたきっかけ

 これは、3年ほど前のことです。私が、まだ、花村先生の事務所で勤務していたときのことです。ある資産家の相続税の申告をお手伝いしたことがありました。
 相続人代表は、75歳くらいの高齢のご婦人で、とても朗らかな方でした。「私はなんにもわからないから、花村先生にすべておまかせしますわ(笑)。」と言われるなど、とても謙虚な方でもありましたから、私も、「この人のためなら」という気持ちになったものでした。
 そのうえ、とても腰の低い方でした。私が打ち合わせのためにご自宅に伺うと、帰りには、いつもきまって、玄関先で膝をついて、ふかぶかとお辞儀をされる方でした。私は、いつも気恥ずかしくて申し訳なく感じたものでした。
 ご依頼を受けた頃は、私も相続登記がまだできませんでした。そこで、その方は、金融機関の紹介する司法書士に相続登記をご依頼されました。きっと、報酬の見積もりも聞かないまま、謙虚に、「私はなんにもわからないから、すべておまかせします。」とご依頼されたのだろうと思います。
 相続不動産は、2億円くらいの相続税評価額でした。相続人は3人、遺産分割方法を今から思い返すと、相続登記の申請件数は4件になる事案でした。戸籍等、遺産分割協議書は相続登記に使えるようこちらですべてお膳立てしました。
 相続税の申告が終わり、次年度の所得税の確定申告をお手伝いさせていただくことになりました。相続登記費用が不動産所得の経費にできることから、司法書士の報酬請求書を見せていただいてびっくりしました。登録免許税を除く純粋な報酬は60万円でした(なお、当事務所の報酬基準では、20万円くらいです)。
 友達の司法書士にこういうものなのか聞いたところ、いくらなんでもそれは高すぎると言われました。私も、報酬請求書を見せていただく頃には相続登記の書籍を読んで、相続登記の業務内容が少しわかりはじめていましたから、それはそうだろうと思いました。相続登記の申請業務に限っていえば、税理士の相続税申告や弁護士の訴訟代理ほどの知的判断が必要だとは思われなかったからです。
 ネットで調べても、その司法書士は高齢の男性という情報しかわかりませんでした。ましてや、報酬基準は知る術がありませんでした。
 私は、この男司法書士にひどくいらつきました。「なにも知らない貴婦人がすべてお任せしますっていえば、つけあがりやがって。手続きが隠されているというだけで利口ぶるな。こういう奴がいるんなら、俺が相続登記もできるようになるまでだ。」
 それから、私は、相続税の申告があれば積極的に相続登記を願い出て、見よう見まねで相続登記業務を覚えていったわけです。

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